第1章 2人の距離
パーティーが始まると結構な勢いで飲み始める相葉さ、いやあいばか。
「ちょっと。やめときなさいよ。」
止めるも、え〜?いいじゃん!と聞く耳を持たない。
立食パーティー形式なので色んなお酒や食べ物があって相葉さんのテンションが上がりっぱなし。
はぁ。と小さめの溜息を吐いていると隣にいた潤くんが俺の肩に手を置いて少しニヤッとした。
「じゃー。後はよろしく」
そう言って早々に他のスタッフに混ざりに行った。
リーダーに任せようかと思ったけどこの人達2人で置いておくともっと収拾がつかなくなると思い翔さんに頼もうとしたら既に近くにはいない。
というかおじさんもスタッフと話しに夢中だし。
結局俺かよとまたちょっと溜息を吐いている間にも色んな人に絡みに行く相葉さん
勘弁してよー。と半分諦めモードで後を追いフォローや突っ込みを入れていた。
そろそろ疲れてきたと思った時に相葉さんが由梨を見つけたらしく絡みに行った
「由梨ちゃん!一週間経って大きくなったねー」
ハイテンションで訳わからないことを言い出す
「もう全然意味分かんないからそれ。」
ちょっと笑いながらそう言うと、お二人共本当にお世話になりました。またご一緒できたら嬉しいです。と礼儀正しく交わす由梨
そんな由梨に相葉さんが、だなー!とハイタッチを押し売りしたから由梨が快くパチンっと手を合わせた。
それに満足したのか相葉さんは俺をを置いて今度は楓ちゃんに絡みに行った。
そして心の中で呟いた
楓ちゃん。後は頼んだ。
やっと肩の荷が下りてフフッとちょっと笑いながら、もう疲れた。あの人の世話。と言うと笑い返してくれた
「…ねー。またさ、付き合ってくんない?これ。」
そう言って2本の指で煙草を吸う仕草を見せた
疲れたからちょっと静かな所に行きたい。
ついでに由梨に癒してもらおう。とかそんな事考えてた。