第2章 朝早く(イケメン幕末 沖田総司)
みなみ「あれ?何で…」
(沖田さんの腕の中にいるの?)
沖田「もう、起きてってば!みなみさん⁉」
強くそう言われ、仕方なく目を開けると、そこには頬を赤らめ、私を睨む沖田さんがいた。
沖田さんの目は男の色気を帯びていて、その熱っぽい視線に思わず体がぶるっと震えた。
みなみ「沖田、さん?どうし…」
みなみ「んっ!んんっ」
質問を完全に言い終わる前に、沖田さんの整った顔が近づいてきて、気づいたら私の唇に柔らかいものが触れていた。
油断していたわけでもないが、不意討ちをくらった私は、逆らう間も無く沖田さんの舌が唇の間に入ってきて、口内を犯されていた。
そんな状態でありながらも気持ちいいと感じて、私は舌を絡めてしまう。
沖田「ん…ふぅっ」
みなみ「はあっ」
一度唇が離れたが、またもや私は沖田さんと口付けをしていた。
今度は沖田さんは、私の下唇をあま噛みするようにしてから、わざと音をたてるように口付けだした。
くちゅっ…ちゅっ、ちゅちゅっ…
その音を聞いて恥ずかしさに私は少し頬を染めながら、快感には勝てず、沖田さんのされるがままになっていた。
そうしているうちに、また舌が絡められる。
(息が…くるしいっ!)
あまにりも口付けが長いから、息継ぎが出来なくて沖田さんを突き放すと、名残惜しそうに唾が糸のように二人の口の間にあったが、
「はあ、はあっ…」
息をしたりしているうちに消えてしまった。
私は呼吸を整えると、自分が沖田さんの部屋にいることに気づく。
みなみ「沖田さんっ、どうして私はここにいるんですか?」
沖田「あれ?覚えてませんか?」
みなみ「え?」