第2章 朝早く(イケメン幕末 沖田総司)
みなみ「ん…」
温かいものに包まれるような感覚のなか、私は眠っていた。
眠っていたんだったら温かいのは分からないだろうから、睡眠と覚醒の境界線をふわふわと浮かびながら、睡眠の世界に引きずりこまれていった、と言う方が正しいだろうか。
自分を包む温かい物が少しきつくなったように感じ、私はまた覚醒の世界に近づいていった。
(なんだろう?…)
そんなことを考えるほど目は覚めてなかったが、優しい香りがふっ、としような気がした。
みなみ「うん…」
(気持ちいい…)
そう思うと無意識にその香りを求めていたらしく、目の前にある何かに顔を擦り付けていた。
みなみ「ん?」
不意に揺さぶられて私は覚醒の世界に連れていかれた。
?「みなみさんっ、ねえ、みなみさんっ!」
みなみ「あれ?」
(今私、何をして…)
目を覚ますと、愛しい人の腕の中にいることに気がついた。
みなみ「あ…沖田さん…」
(何だか幸せ…ずっとこうしてたい…まだ眠いし…)
沖田「みなみさんっ!起きてくださいよ」