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ただ一つの心を君に捧げる

第3章 女主人


私にも奴隷を苛めて楽しむ性癖が有ったのかと思い至り慌ててその考えをうち消した。だって、私はあいつとは違うもの。


「ごめんなさいノア。泣かないで…そんなに嫌だった?」

私は優しく話しかけて彼の頬に口付けた。ノアールは大分落ち着いてきたのか、涙も止まって目元を手で擦った。

「申し訳、ありません。俺、その、驚いただけで…恥ずかしかった、だけ、ですから…その、嫌では無いんです」

私はその言葉にホッとした。

「良かった。ノアに嫌われてしまったかと思ったわ」

「まさか!そんな訳有りません!俺がご主人様を嫌うなんて、そんな事無いです!」

私はノアールの言葉に目を細めると、褒めるように頭を撫でた。

「有難うノア。じゃあ、続きをしても良いかしら?」

「続き…」

そう繰り返したノアールの濡れたズボンの下にある、力を無くしたはずの高ぶりが反応した。再び硬くなる自分に唇を噛んで頬を染める姿に微笑んで見せた。

「続き…しても、良い、です」

「ふふっ、有難うノア。じゃあ、気持ちが悪いでしょう?服を脱ぎましょうね?」

そう言ってズボンの金具に手をかけると、慌てて自分で脱ぎますと言うノアールに構わず、ジッパーを下ろして下着ごとノアールのズボンを下ろした。
ノアールのものは少し下着に引っかかった後、弾けるようにしてブルンと下着から飛び出した。その脈打つ高ぶりの先端から濡れた糸が引いている様がとても卑猥だった。

「申し訳ありません、俺、昼間にご主人様に触って貰ってから、ずっとこうで…」

また泣き出しそうに言い訳を口にしたノアールの額に唇を押し当てた。

「良いのよ。私に感じて…欲情してくれたのでしょう?」

問いかけにノアールはゆっくりと頷いた。まだとても緊張しているみたいだけれど、前よりは会話が出来るようになったと思う。このまま、もっと私に慣れてくれれば良い。

「はい…ずっと、ご主人様の姿が頭から離れなくて…俺の、俺のを、ご主人様の中に、挿れたいって、そればっかり頭に浮かんで…すい、ません…」

どうやら自分の妄想を恥じているらしいノアールに、怒っていないと笑うとそれを示すために私は自分の服に手をかけた。
ネグリジェの胸元のリボンを外すと、ネグリジェはそのままストンと床へと落ちた。そして私は下着に手をかける。

ノアールの視線を感じながら、私は一糸纏わぬ姿となった。
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