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ただ一つの心を君に捧げる

第3章 女主人


ロナウドは私の元に通う商人の一人だ。彼にはグランディエ家が所有している領地で生産された商品の交易を任せている。
彼が私の体に興味を持っているのに気付いたので誘ってみたのだけれど、彼の相手はかなり疲れるので仕事以外では余り頻繁に会ってはいなかった。



「マリア様、貴女に会えるのを、俺はっ、ずっと、待っていたん、です、よッ」

「んっ、ぁ」

彼は仕事の打ち合わせを終えた途端、私をソファに押し倒し、挿入の準備をすると直ぐ様熱い高ぶりを挿入して来た。

「この、打ち合わせの日を、どれだけっ」

「っん」

グンと勢い良く突き上げられて背中を反らした。

「どれだけ、待った、っ、ことか…」

「あっ、ぁッ、あ」

体が逃げないように両手を掴まれ、連続で腰を打ち付けられる。激しい動きに私の乳房がゆさゆさと揺れた。それを見下ろしたロナウドは舌舐めずりをすると、揺れる乳房の先についた色付いた小さな突起にむしゃぶりついた。

「んっ、ん!あ、ロナ、ウド…気持ち、い…」

「ん、良い、ですか?気持ち良い、ですか?…あぁ、俺もたまりません…」

舌で乳首を舐め転がし、吸い付く。その合間もロナウドの腰は止まること無く私の中を突いてくる。その動きが早くなって私の感じる場所を何度も擦り付ける。

「あっ、あ、だめ、ぇ」

「はぁ、はぁっ、イきそう、ですか?なら、俺と一緒に…」

「んんっ!」

ロナウドが私の唇を自身の唇で塞いだ。舌を絡められるとゾクゾクと背筋が震えて快感が増す。その震えが膣にも伝わり彼を締め付けると、ロナウドが小さく唸って私の腰を引き寄せ奥まで高ぶりを突き刺した。

「んぐっ!」

あぁ、私の中に熱い熱が吐き出される。それを感じながら私も達した。欲を解放した途端に、スッと心の中にたまった暗いドロドロとしたものまで流れ出した様な気がして、その心地よさと安心感に体を震わせた。

「っく、はぁ、はぁ…やはり貴女は最高だ…」

乱れた私の姿を見下ろし、力を無くしたはずのロナウドの熱がまた私の中で硬くなる。達したばかりで力の抜けた私の腰を掴むと、ロナウドが腰を揺らし始めた。

「ぃ、あっ」

「まだ、まだですよマリア様…」

ロナウドは熱っぽく囁くと、まだ達したばかりで敏感になっている私の中を容赦なく突き始めた。
その甘く辛い行為は夜が更けるまで続いたのだった。
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