第2章 春、君との出会い
その後、段々と友達や授業にも慣れていき、部活を決めはじめた人も出てきた頃。
授業も全て終わった放課後、隣の席の赤司君に話しかけられた。赤司君とは入学式の日の出来事のあと、少しずつ打ち解けていき今では会話も弾むようになってきた。
赤「花子はもう部活決めたのか?」
『ううん、まだ考え中なの。赤司君は?バスケ部に入るの?私最初、赤司君が中学生のころから有名なバスケ選手だってこと知らなかったんだよね~』
赤「それは残念だな。あぁ、俺はバスケ部に入部届けを出してもう正式な部員ということになっている。」
『へぇ~!やっぱりすごいね、赤司君って。私なんか全然得意なことないもん。部活もどうしようかな。』
赤「じゃあ花子、バスケ部のマネージャーをやったらどうだ?手先が器用だし、この間料理も得意だと言っていただろう。うちのバスケ部のマネージャーには桃井というやつがいるが、残念ながらあいつの料理は食べられるものではない。」
『えぇ!?そんなの無理だよ~確かに料理は得意だけど、、みんなのサポートうまくできるかわからないし、迷惑になっちゃうと思うし』
赤「迷惑なることなんかない。とりあえず今日見学に来てみるのはどうだ?」
『うーん、じゃあまず見学だけなら行ってみようかな。』
そんな会話から、私は突然バスケ部のマネージャーの見学をすることになったのである。