第2章 春、君との出会い
ー入学式にてー
「新入生代表挨拶、赤司征十郎」そう名を呼ばれステージへと上がったのは、朝助けてもらった赤い髪と瞳をしたあの人だった。
『へぇぇ、、朝の人って優等生だったのか、、。』
そんな事も知らずに易々と手を借りてしまったことを思いだし、早くお礼を言わなくてはと改めて思った。
式が終わり、各自張り出されたクラス表を確認して教室へ向かうようにと生徒達に指示が出された。
『ええーっと、私は1組か。1組の最初の人は、、赤司征十郎。朝の人だ!!』
同じクラスとなれば、朝のお礼を言う機会もどこかであるだろう。そんな期待もこめて教室へと向かった。