第5章 崩壊
Aside
「松潤は…っ!?」
「リーダーッ…ニノッ…!!」
バタバタと駆け込んできた2人は急いで来たのだろう、ビュンビュン跳ねた寝癖のまま、息を弾ませている。
「2人とも、どこいたの…っ!
ニノもリーダーも全然連絡つかないし、」
「潤くんはっ…!?」
俺の声に重なる掠れた声。
ニノはハァハァと息切れしながら、俺にすがりついた。
ニノらしくもなく明らかに動揺していて、顔色は真っ青だ。
「じゅんくん…っ!じゅんくんは…っ!!」
「ニノッ!落ち着けって…!!」
それまで黙って後ろに立っていた翔ちゃんが、俺の胸にすがりつくニノの手をとりあげ、握りしめた
「…ちゃんと話すから、ちょっとこっち来て。」
そう言って、翔ちゃんは青白い顔で今にも倒れそうなニノを引っ張ってった。
チラッと振り返った翔ちゃんは、目で合図するとそのまま行ってしまった。
残されたのは、俺と呆然とするリーダー。
「……リーダー、まだちゃんと聞いてないと思うから…
昨日のことから、話すね。」
「……ごめん、お願い…」