第4章 狂いだす
「ン……ハ……ぁ」
どのくらいキスをしていただろう。
.…だけど決して、深いヤツはしなかった
それは今、ちゃんと確認してから
最初は抵抗していたニノも力が抜けてヘニョヘニョになって、完全に俺に体を任せている。
そのままそっとソファに寝かせると、覆い被さった
「な、に…すんですか…おーのさん…」
蕩けた目で上目遣いに睨まれて、余計に体が熱くなった
「…簡単になんて、言ってない」
「へ…?」
「俺は…もうずっと前から。
お前が俺のこと好きになるよりもっと昔から、俺はお前のことが好きだったよ。」
「…おれ、別に大野さんが好きなんて言ってない…」
また、泣かせてしまった
ニノは赤くなった目からポロリと涙をこぼすとそのまま両手で顔を覆い隠してしまった。
…だけど俺の下から逃げ出さないのが、何よりの答えだろ?
「本当は祝福なんかしてない。…できねぇよ。
お前が誰のモノでも、松潤のモノでも…俺はお前が好き。
もしもお前が俺のこと好きなら…俺はニノのこと、諦めない。
…イヤなら、ビンタでも膝蹴りでもして逃げて」
可愛い顔を覆い隠す華奢な腕をはぎとった。
今度こそ俺は、本気でニノにキスをした。