第4章 狂いだす
Nside
涙が、あふれた
「……っ!!」
何で
「何でよ……」
「ごめ、ん……」
俺が目を開けた瞬間、飛び退った大野さん
何で、キスなんかするの…
俺の問いに答えない大野さん
それどころか、俺の方を見てくれさえもしない
「……何で、謝るんだよ…」
何に、謝ってるの?
キスしたこと?
好きだってこと?
どうして謝るの?
大野さんは俯いたまま答えない
「……松潤、きいたよ。」
「え………」
何、言ってるの
大野さんはこっちを全く見ずにそう言った
影で大野さんの表情は見えない
「……どういう、意味ですか…」
「……おめでとう」
「は………?」
大野さんは俺の変化に気付かない
「…松潤から聞いた。
2人のこと。」
なに、いってんの?
いみがわからない。
大野さんが俺たちのこと知ってたってショックよりも怒りがフツフツと湧いてきた
…知っててなお、こんなことしといてなお、おめでとうって、何?
「俺…応援するから。2人のこと…」
その瞬間、俺はキレた