第1章 始まり
nside
潤くんからの珍しいお誘い。
一瞬ためらったけど、わざわざ宅飲みなんて、多分何か、話…それも外じゃ話しにくい、大切な話があるんだろうなって。
断る理由もなかったから、二つ返事でokした。
「はい、どうぞ。上がって?」
「お邪魔しま〜す…んふふっ笑 嵐初の、Jの家デビューしちゃったなぁ笑」
「フハッ笑 何だよそれ…別に普通だし、何もねぇよ笑」
そう言ってイケメンに笑う潤くん。
…いやいやいやいや、部屋のいたるところからオシャレ臭プンプンだからね!?
何か、用途がよくわかんない家具がパッと見ただけでもいくつもあるし…なんか、よくわかんないけど淡く光る球体とか…
「ん?あぁ、あれは空気清浄機だよ笑
なんか、水使って綺麗になるんだって。興味あんなら、今年の誕生日プレゼントにあげるよ笑」
「いえいえ、お気持ちだけでケッコウです笑
あ、もちろん誕生日プレゼントはお待ちしておりますよ??笑」
潤くんの本気だか冗談だかわかんない話は丁重にお断りして、くだらない話で盛り上がった。
でも、笑いながらもやっぱり何かあんだなって、それは確信に変わって。
だって潤くん、いつもなら大体仕事の話になって、嵐の話になって、熱くなって…俺はうんうんって、潤くんの話を聞く。
それが、いつものスタイル。
…だけど今日の潤くんはふとした瞬間に何とも言えない、複雑な色を瞳にたたえていて。
…俺は久々の潤くんとの楽しいお酒を楽しみつつも身構えていた。