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Foll【気象系BL】

第3章 交錯


Nside

「ほっとけない。

松潤と別れて…智くんに気持ち、伝えなよ。」






プツリ。

…俺の中の、何かが切れた





「……んだよ」



「え?」



「なんだよ!!勝手に!俺の中に入ってくんなよ!!!」



「……」



掴みかかっても、大声を張り上げても。
翔ちゃんは微動だにしない

それがますますイラつかせる





「簡単に……っ
…簡単にそんなこと言うな!!!」






「……」







「翔ちゃんも…相葉さんも!!!

それができ、ない…から……」





ハッとした

思いっきり翔ちゃんの瞳を睨みつけたら



…翔ちゃんは、あの冷たい瞳じゃなくって。

いつもの、優しい瞳で俺のこと見つめてた





急激に、頭が冷えていく







やってしまった

こんなの完全に、八つ当たりだ





「………ごめん、翔ちゃん。」





最低だ

勝手に悩んで、勝手にキレて。






「……帰るね」





恥ずかしくて

申し訳なくて

居ても立っても居られなくなってすぐに立ち上がった。







けれど翔ちゃんは、その手を掴んだ

そのままグイッと引っ張られて、気付いたら翔ちゃんの胸の中だった。





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