第3章 交錯
Nside
「じゃ…おつかれぃ!」
「んふふっ…お疲れ様です笑」
プシュッという音共に翔ちゃんの喉仏が美味しそうにゴクリゴクリと上下する。
いや、俺ももちろん喉仏は同じように上下すんだけどさ、なんか翔ちゃんって本当に美味しそうに飲むんだよね笑
そんな翔ちゃんを見ながら思わずクスクス笑えば、翔ちゃんのクリクリした瞳がぶつかる。
「んで……ニノと松潤、いつからなの?」
カツン、と缶が机に置かれるのと同時、翔ちゃんの唇も開く。
…口元をぬぐいながらさも当然のように言うけどさ、
「んふふ…俺まだ、何にも言ってないはずなんですけどね笑」
俺もそろそろ指が冷たくなってきたし、同じように缶を置いた。
でも、小さく俺が笑っても、翔ちゃんは同じように笑ってはくれなかった。
「…見てればわかるよ。俺の予想では一ヶ月前くらい、かな。」
淡々と述べる翔ちゃん。
「ふふ…正解。」
…そんなに俺ら、分かりやすいんですかね。一応、楽屋でイチャついたような記憶はないんだけどなぁ…
…ま、翔ちゃんは気付くだろうな、とは思ってたけどね。
それは想定内でしたよ。
でもさ…今日は俺のこと慰めてくれんのかなって思ってたけど、それはどうも違うみたい。
何なら…咎められそうな感じ?
…それはちょっと、想定外。