第3章 交錯
Aside
何で
どうして
いつから
…リーダーは?
聞きたいことは山ほどある。
でもどれも口には出せない。
だって俺はニノの親友の『相葉さん』だから。
あいつの好きな相葉さんはそんなこと言わない。聞かない。
聞かれたくないこと、根掘り葉掘り詮索したりしない。
だからただあいつの話に耳を傾けることしかできない。
「…でもね、相葉さん。俺、他に好きなヒトいんの。」
うん。知ってるよ。
「…そっか。それ……松潤は…」
リーダーだよね。
「ふふ……潤くんね、それでもいいって。」
なのに何で
「今、お試し期間なんだ。…潤くん、すっごく優しいの。」
松潤と付き合ってるの?
「……それでニノは、いいの?」
こうして俺に話すってことは
「………俺ね、サイテーなんだ。」
悩んでるんでしょ?
「どうしても…好きなヒトのこと、忘れらんない。」
だったら
「潤くんが優しくしてくれるたびに…ツラい。」
「別れなよ。」
…ごめんね、松潤。