第1章 入寮のススメ!(プロローグ)
手伝ってくれるという、お言葉に甘えて、三人で買出しに行くことにしました。
「えっと一部屋に二人だから、10名分でいいんですよね?」
野菜を選びながら新八くんに聞くと、困ったような顔をして山崎さんと顔を見合わせた。
「い、いちおう多めに買った方がいいと思いますよ」
「俺ももしかしたら二人前ぐらいたべるかも」
煮え切らない二人。
でも、そうだよな。育ち盛りの男の子10名だもの。多めに買った方がいいよな。
そう思い、カゴ3つ分いっぱい食材を買った。
今日は…カレーです!
初めてのオール電化のため、三人でいろいろ試しながら料理しました。
「やっぱりガスじゃないとほんとに強火になってるのかわかりませんね」
「僕もハイテクは苦手なので、山崎さんお願いします」
「え?俺?…俺火を使った料理なんて作らないからなぁ」
と、悪戦苦闘しながら、大量のカレーを作成。
巨大な鍋と、大量の炊飯器があったので、どれだけ食べるかはなんとなく想像できた。…二人とも大変だったんだなぁ。
カレーのいいにおいを感じていると、扉の向こうで大勢の人の気配を感じた。