第5章 プライベート
当時先生が付き合っていた彼女は某ロックバンドが好きで
先生もその影響を受け、同じ音楽を聴いていた
そんなある日、彼女がバンドのコンサートチケットを2枚当てたらしく
先生からすれば自分と一緒に行くものだと思っていたが
彼女は先生ではなく、他の男の人と一緒にそのコンサートに行ったらしい
そんな些細なことが、大きな喧嘩になり別れることになってしまった、と…
だからこのバンドに関しては悲しい思い出しかないんだよ、と先生は自虐ネタを挟み自ら爆笑していた
私はその話を聞いて、正直嬉しかった
今まで勉強や受験や英語の話しかしてこなかった先生が
初めてプライベートな話をしてくれた瞬間だった
しばらく先生の自虐エピソードで一緒に笑っていると
先生がいきなり
「先生と会ってなかった4年間のあなたの話聞かせてくれる?」と
私に問いかけてきた
私が先生のプライベートな話を聞いて嬉しいと思った気持ちが表情に出ていたせいか
先生は私が少し心を開いてくれたんじゃないかと思い
一か八かのかけに出たのだろう
ましてや今は日本語ではなく英会話の最中
日本語で「愛してる」と伝えるのは小っ恥ずかしいが
「I love you」と英語に変換すると途端に言いやすくなる
この原理も使って、先生は私に質問をしたのだろう
今後、相手の懐に入りたい時にこの原理を何度か使うことになる
ありがとう、I love youの原理