第5章 プライベート
私の過去を知った先生と先生の過去を知った私は
今までよりも少し距離が近づいた気がした
そして進級がかかった期末テストを迎える直前
もちろんいつものように先生に勉強を教えて貰っていると
先生がある提案をしてきた
それは、英単語の小テストをして目標点を超えられなかったら罰ゲームをしようというものだった
その罰ゲームとは、私がバレンタインのチョコを先生に渡すという内容だった
もし私が目標点を超えられたら、先生が手作りでお菓子をくれるという条件付きで
私からしたら何の罰ゲームでもなかった、むしろ先生にチョコが渡せる!と思うと正直少し嬉しかった
まぁもちろん、先生の手作りのお菓子ほしさに必死になって頑張ったが、惨敗だった
すると先生が
「罰ゲーム、約束だからちゃんとちょうだいね。買ったやつでも何でもいいから」と言った
3月ということでバレンタインは過ぎていたが、ホワイトデー前でチョコレートはたくさん売っていたので
先生のためにチョコレートを買う
罰ゲームだとわかってはいるけど、何だか少しワクワクした
そして後日、いつものようにテスト勉強を教えてもらうために会った時にチョコレートを渡した
「え、いいの!?ほんとにくれるとは思わなかった!」と
先生は少し驚きや照れが混ざったような表情を見せた
先生が罰ゲームやろうって言い出したのに、ましてやちょっぴり嬉しいなという思いさえあったのに
それ程軽いノリで言ったんだと思うと、嬉しさでワクワクしていた自分が何だか恥ずかしくなってしまった