第4章 再会
そんな驚いた私の様子を見て
「そう、あんなに嫌だと思っていたのになんだかんだで学校の先生することになったんだ。ほんと、人生って何があるかわからないよね」
と先生は私に笑ってみせた
「中学校の先生だなんて凄いですね。でも今は景気のこともあって、公務員でもお給料が少ないってお聞きしますしね」
「本当にそうですよ。大変な仕事なのに、仕事内容とお金が比例していないと僕も思います」
なんていう話に大人達は花を咲かせていた
すると先生が
「そういえば先生があなたに塾で教えてた頃から何年経ったっけ?」
と私に話を振るので
「あの頃は私が中学1年生だったから、もう4年経つのかな?」
と答えた
「…ってことは、今高2だよね?じゃあ来年は受験生!?」
「うん、そうだよ」
と私が言うと
「もうあれからそんなに経つんだ、あなたもすっかり大きくなって、時間が経つのは早いねぇ」
と言い、先生はこう続けた
「ところで、高校はどこに行ってるの?」と…
その質問をされるのが1番怖かった
中先生に教えてもらっていた頃は
勉強もそこそこでき、塾でも中先生に良くできる子だと褒められていたのに
今や、ついこの間まで学校にすらまともに行けていない程にまでなってしまい
そんな私の事情を全く知らない中先生に悪気なんてもちろんない
ないけれど、土足で踏み込んで来ないでよと思ってしまう自分がいた
せめて中先生の中だけでも、優等生でありたかった
だから、どこの高校に通ってるのかは言いたくなかったけれど
流石に隠すわけにもいかない
そう思い、意を決して
「○○高校だよ」と答えた