【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第6章 〜コナンとバーボン、密室事件〜
コナン「へぇ〜」
小五郎「だがなぁ、ドライアイスは簡単には運べねぇぞ? 氷と違って直接触れねぇし…」
安室「石栗さんに運ばせたんですよ」
みんなの視線が安室さんに向いた
安室「昼食代わりに彼が部屋に持って行ったアイスケーキの箱の中に、ドライアイスが入っていたでしょうから…。おそらく犯人は、石栗さんを花瓶で撲殺した後、数個のドライアイスの上にあらかじめフレームに紐を通しておいたラケットを被せて、さらにその上に遺体の尻を乗せ部屋から出た後、遺体を扉の方に寄せたんでしょう。もちろん紐は、回収できるように結ばずにね」
蘭「そっか! だからあの部屋に行った時、足の指先がヒンヤリしてたんだ! ドライアイスが扉のそばにあったから!」
それを聞いた横溝警部が、同じことを言っていた梅島さんに確認し、他の二人にも確認を取る。すると、2人もそれには気づいていたらしく、高梨さんは私が寝ているからだと思っていたらしい
すると、小五郎さんがどこかスッキリしたような顔になった
小五郎「…なるほど。やっと犯人がわかったよ」
コナン「え…」
小五郎「まず、ドライアイスかあったことを裏付ける証言をした真知さんは容疑者から外していいでしょう。椎奈ちゃんを石栗さんの部屋に行かせた高梨さんも然り。それ以来彼女と会ってなさそうだし、彼女が部屋に行ったのかわからなかったそうですからな。となると……」
小五郎さんはそこで切り、残る人物を見た
小五郎「残るはそこの2人よりも先に石栗さんの部屋にいき、氷やドライアイスが解ける時間を十分に稼げた───桃園琴音さん。あなた以外に犯人は考えられませんな!」
桃園「!!」
その瞬間、彼女の顔が強張った。明らかに動揺したその様子は、犯人であることを断定していた
コナン「(はっはー…珍しくまともなこと言ってやがる)」
椎奈「(あ〜あ、これも彼に怪しまれる要因なんだよねぇ…)」
コナンは呆れた顔になり、私は苦笑いしてチラリと安室さんを見た。安室さんは不敵に笑いながら小五郎さんを見ていて、眠りの小五郎の原理がわかったようでかなり機嫌がよさそうだ