【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第6章 〜コナンとバーボン、密室事件〜
安室「そういえば蘭さんあの時…クーラーが効いていたと言ってましたよね? なぜ分かったんです? 部屋の外にいたのに…」
蘭「あ、実はあの時、足の指先がヒンヤリ涼しかったんです。きっとドアの隙間から冷気が漏れてたんだと思うよ?」
コナン「(たしか、真知さんも似たようなことを…)」
安室「(なるほど…)」
コナンくんと安室さんが一瞬何かを考えるそぶりを見せた。
しかし、それはすぐに何かが分かったような確信めいた表情に変わる
私はチョイチョイと安室さんの背中を突き、小声で声をかける
椎奈「…なにか分かりました? 密室トリック…」
安室「ええ、もちろん。あなたが誰を止めようとしたのかも分かりました。けど…この謎解きは小さな探偵くんにやってもらおう…」
そう言った安室さんの目が、何かを見極めるような鋭さでコナンくんを見つめる。それを隣で見た私は、内心苦笑い
椎奈「(うわぁ…これ絶対、新一のこと薄々気づいてるよ…)」
*
その後、再びリビングに3人が集められた。
彼らは石栗さんの事件を偶然の重なった事故だという。
石栗さんの相鍵も見つかっていない。
と、横溝警部と入れ替わるように小五郎さんが席に着いた。
その横で、コナンくんが時計型麻酔銃を小五郎さんに向けて構える。
すると安室さんがそれを遮るように顔をその照準に突き出した
コナン「?!!」
安室「ん〜? 何してるんだい?コナ───」
安室さんが全てを言い切る前に、コナンくんの麻酔銃の着いた腕をバッと私の体の後ろに隠した
椎奈「そうだ、コナンくん! ちょっとお話しあるから向こう行こう!」
私が強引にコナンくんの背を押し、部屋の隅に移動する。密かに肩をすくめ諦めたらしい安室さんは園子ちゃんたちと話していた
私はコナンくんの耳元で小声で話す
椎奈「…気をつけなさいよ、新一。危なかったじゃない…」
新一「ああ。サンキュ姉さん、助かった。やっぱりあの男の前じゃ眠りの小五郎は出来ねぇみたいだ…組織の1人、バーボンだからな…」
椎奈「そうね…。じゃあ姉さんに任せなさい!」