【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜
小五郎「【時間通りにお会いできると思いますので…okかどうかお返事お待ちしております…】…けっ、めんどくせぇ…。断っちまうか?」
蘭「ダメよ、お父さん! せっかくのお客さんなんだから! それに私もコナンくんもお昼まただからコロンボで済ませるし」
小五郎「じゃあこのサンドイッチはどうすんだ?」
蘭「これは夕食用に冷蔵庫に入れておけばいいじゃない」
小五郎「けっ…晩飯サンドイッチかよ…」
サンドイッチを事務所の奥に持っていった蘭ちゃんに不満たらたらな小五郎さん
すぐに戻ってきた蘭ちゃんは小五郎さんの吸うタバコを見た
蘭「お父さん、タバコの灰落ちそう」
小五郎「あ?……あ」
蘭「もう!!お父さん気をつけてよ!火事になったらどうするの?!」
忠告虚しくテーブルに落ちてしまった灰を、灰皿に落としていく小五郎さん
蘭「もっとも、うちの家計は誰かさんがサボってるおかげで火の車寸前だけどね!」
小五郎「あ、そのシャレおもろい…」
安室「では毛利先生、僕もその依頼人との会合に出席させてもらってもよろしいですか?ちょうどポアロのシフトはお昼までですし…」
椎奈「じゃあ小五郎さん、私も行きたいです! 今日はオフなんで」
小五郎「別に2人とも構わねぇけど…同席すんなら安室くんは授業料払えよ?」
安室「それはもちろん」
火の車寸前と言われたからか、しっかりとお金が入る機会には支払いを要求した小五郎さん
彼に対しニコニコと笑う安室さんを、ユキが足元からジッと見上げていたのだった
ーーー安室・降谷side
毛利さんたちや椎奈には先に行ってもらうように言い、俺はアルバイター安室透としての仕事を終わらせ、ポアロから出てきた
上着を羽織りながら、いざコロンボへ、という時に探偵事務所の階段あたりに可愛い待ち人……いや、待ち猫を目撃した
その子はじっと俺を見ていて、俺はそれに目を見開きながらもしゃがみこんだ
安室「えっと…君はユキちゃんだったかな?」
ユキ「にゃあ」
安室「ご主人様と行かなくてよかったのかい? 僕を待っててくれたのかな」
ユキ「にゃあ」
安室「……」
…否定なのか肯定なのか、何を言ってるかわからない