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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第6章 〜コナンとバーボン、密室事件〜




園子ちゃんは嬉しそうにそう言うと、プツリと電話を切ってしまった。
無機質な音を放つ携帯を見ながら、私は呆然と呟く


椎奈「…当日のお迎えって、誰のことよ」






ーーーテニスの当日

伊豆高原のとあるホテルでペットお預かり所からユキを連れてきて、マネージャーの茜さんとチェックアウトを済ませると、ホテルのエントランスホールでお別れした


茜「じゃあ私は東京に戻るけど、遊びすぎて日焼けしないように。水分もしっかりとるのよ?」

椎奈「ええ、分かってる」


私がそうしっかり頷けば、彼女は満足げな顔でホテルを出てすぐそこの駐車場に行ってしまった。
その背中を見えなくなるまでじっと見送ったすぐ後、駐車場がエンジン音を反響させて来客を知らせる

しかし、エントランスの前で止まった車は私に見覚えのあるものだった


椎奈「(!! 白のRX–7…? もしかしてお迎えって…)」


呆然とその車体を見つめていると、エントランスと反対にある運転席のドアが開いて予想通りの人物が姿を現した

にこやかな笑顔で迎えてくれたのは、安室透だった


安室「お待たせしてすいません。椎奈さん、お迎えにあがりました」

椎奈「安室さん…! お迎えってあなただったんですか?」

安室「ええ。園子さんから椎奈さんもお誘いしたと聞いて、僕が名乗り出たんです」

椎奈「(つまり安室さんは見事にあの子の策略にはまったと…。いや、彼のことだし気づいてるから『はまってあげた』が正しいか…)」


そうこう言いながらも、安室さんは自然な動作で私の肩を抱き助手席に誘導する

ドアを開けて女の私を気遣って座らせる様はまさに紳士で、妙に照れ臭い


椎奈「ありがとう、安室さん。迎えに来てくれて…」

ユキ「にゃあ」


運転席に回って自分も座った彼に照れ笑いながら感謝すれば、「当然のことですよ!」と満面の笑みで返してくれた
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