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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜




哀ちゃんが再び私に目を向けて不安そうに聞いてくる。
そこで、私は安心させるように笑いかける


椎奈「大丈夫! 演技で人を騙せるのは、何も私たち工藤一家やベルモットだけじゃないんだから…」

灰原「え?」


どういう事、という戸惑いの目を哀ちゃんがした時だった


ピロリロリーン♪♪


私の携帯が鳴った。メールの着信はコナンくんからで、中身を見た私は口角を上げて笑う


椎奈「さすが新一! 『了解しました!』」


私はピコピコ携帯をタップしてメールを返信すると、連絡帳からある番号を引っ張り出し、通話モードにした

そしてそれを哀ちゃんに渡す


椎奈「これ、新一の携帯にかけたんだけど今はキッドが持ってるから! あなたに変身した彼のために、言うべき言葉を教えてあげて!」

灰原「キッドが?!」


まさかの協力者の登場に、彼女は目を見開いて驚く。
まだ状況をうまく理解できていないようだが、哀ちゃんはしばらく私の携帯を見つめた後、受け取ったそれを耳に押し当てた


椎奈「(…これで、作戦の成功は確実。零さんには後から志保ちゃんが助かったと報告すればいいだけね…)」


その時丁度車内には、車掌が騒がしい乗客たちから火事の事を聞いたのか7、6号車の人間は前の車両に避難するよう放送で呼びかけが始まったのだった───









ーーー第三者side

所変わって、8号車

煙に包まれたこの空間で、一人の茶髪の女性───宮野志保になった灰原が前の車両に逃げず壁に手をつきながら咳き込んでいた

すると、その後ろから一人の男が現れる


?「───さすがヘルエンジェルの娘さんだ。よく似てらっしゃる…」

志保「!!」


不意にかけられた声に顔をこわばらせた彼女は、バッと後ろを振り返った

すると、ゆっくりとした足取りで男が姿をあらわす…。

その正体は、最近毛利小五郎の前に現れた私立探偵の安室だった


バーボン「初めまして。『バーボン』…これが僕のコードネームです」


そう言って、彼は灰原に不敵に笑った
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