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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜



バーボン「『バーボン』…このコードネーム、聞き覚えありませんか? 君のご家族とは会ったことがあるんですが…」

志保「ええ、知ってるわよ…。お姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係にあった組織の一員…。お姉ちゃんの話だと、お互い毛嫌いしてたらしいけど…」


『諸星大』…それは、FBI捜査官・赤井秀一の組織での偽名だ

バーボンは不敵に笑ったまま彼女に説明してみせた


バーボン「ええ。僕の睨んでいた通り、あの男はFBIの犬でね…。組織を裏切った後、殺されたっていうのがどうにも信じ難くて…あの男に変装し、あの男の関係者の周りをウロついて反応を見ていたんです…。おかげであの男が本当に死んでいることがわかりましたけど…」


そして、今回その赤井に変装したのはバーボンの仲間・ベルモットであった。全ては、ターゲットである灰原哀───基、宮野志保に恐怖を与えるために……


バーボン「…では、手を上げて移動しましょうか。8号車の後ろにある貨物車に…」


バーボンはそう言いながら拳銃を灰原に突きつけ、灰原は小さく両手を挙げた








バーボン「さぁ、その扉を開けて中へ…」


2人は8号車の後ろ、貨物車の前に来た

バーボンの指示に従って、灰原は扉を開けて真っ暗な中へ後ろ歩きで入った


バーボン「ご心配なく…。僕は君を生きたまま組織に連れ戻すつもりですから…。爆弾で連結部分を破壊してその貨物車だけを切り離し、止まり次第僕の仲間が君を回収するという段取りです。その間、君には少々気絶をしてもらいますがね…」


そう言いながら、バーボンは懐から取り出した中くらいの爆弾を連結部分に取り付けた

灰原はちらりと貨物車の自分の周りを見る


バーボン「まぁ、大丈夫…扉から離れた位置に寝てもらいますので爆発に巻き込まれる心配は…」

灰原「大丈夫じゃないみたいよ」

バーボン「え?」


バーボンの言葉を遮り、灰原は貨物車の中の荷物に被さった布を取り払った

なんと、そこには無数の爆弾があった


バーボン「?!」

灰原「どうやら、段取りに手違いがあったようね…」

バーボン「(…なるほど。ベルモットは是が非でも彼女の命を絶とうという腹積りか…。だが、これも『彼女』の前には無意味なことだ…)」


彼は頭に椎奈を思い浮かべ、余裕の笑みを浮かべた
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