【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜
椎奈「あ、はい。家族ぐるみの付き合いなものでよくこうしてくるんです。でもあなたたしか探偵さんのはず…。なんでエプロンなんて…」
お互い、何も知らない設定で対話するる。私がまじまじと彼のエプロン姿を見ているとコナンくんが私に教えてくれた
コナン「実はね、この安室さんがおじさんに弟子入りしたいって言って探偵事務所の下のポアロにバイトで入ったらしいんだ」
椎奈「小五郎さんに弟子入りしたんですか?!」
安室「はい! 安室透です。よろしくお願いしますね、工藤椎奈さん」
知っていても、やはり驚いてしまうな。安室透の弟子入り発言は…。
しかし、私は彼の自己紹介に我に返って「あ、こちらこそよろしくお願いしますね!」と笑顔で言うと、一瞬色黒の頬がほんのり赤くなっていた
そして次に彼は困ったように笑って自分の持つ皿を見た
安室「ですが、まさか来客がいたとは想定外です。あなたの分は用意できてないんですよね…」
椎奈「いえいえ。お気になさらず、安室さん! 実はもう食べたので」
安室「そうですか…」
と、言ってみならようやく罪悪感が薄らいだようで蘭ちゃんにサンドイッチのお皿を預けていた
そして彼女はそのままサンドイッチを机の上に置くと、お茶を入れに奥に引っ込んだ
安室さんはさっきまでの蘭ちゃんと同じようにソファに身を乗り出す
安室「それで、今日来られる依頼人はどんな事件を?」
小五郎「ぅえっ?なんで知ってんだ? そんなこと…」
安室「そりゃあ分かりますよ。休日といったら大概先生は競馬新聞を手にダラーッとしてらっしゃるのに、今日の先生は無精髭を剃り、ネクタイをきちんと締めて誰かが訪ねてくるのを待ち構えているご様子。椎奈さんから依頼を受けている感じがしないですし」
蘭「さすがですね、安室さん」
お茶を入れいた蘭ちゃんが、人数分の湯のみを盆に載せて私たちの元に運んでくれた
蘭「これじゃあお父さんの弟子になる必要なんて…」
安室「いえいえ。これも毛利先生のご教授の賜物です」
小五郎「あ〜…よく頑張ってるぞ、安室くん」
安室「ありがとうございます!」
コナン・椎奈「「(あはは…)」」
しっかりと小五郎さんを立てて立派な弟子になっている彼の姿に、私もコナンくんも苦笑いだった