【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第5章 〜ミステリートレイン〜
ベルモット「意外ね。あのボウヤが私たちとの争いに…母親のあなたや姉を巻き込むとは…」
ベルモットが帽子ごとカツラを外した
有希子「自分から買って出たのよ…。相手が銀幕のスターなら、日本の伝説的女優である私をキャスティングしなさいってね! でも残念だわ…。年をとっても輝き続けるメイクの仕方をいつか教わろうと思ってたのに、大女優シャロン・ヴィンヤードはただの老けメイクだったなんて…」
ベルモット「あら…結構辛いのよ? 普段から老けたフリをするのって…」
そう言って、ベルモットが頭上で括られた髪を解き始めた
ベルモット「それより、廊下ですれ違った時のあなたのあの言葉───」
《私たちがあなたを出し抜いたら…今度こそ彼女から手を引いてくれるわよね…》
ベルモット「あれ、どういう意味?」
有希子「言葉通りの意味よ」
髪を解き、服の空気も抜いて本来の姿に戻ったのを見、有希子がドアを閉めた
有希子「新ちゃん曰く、哀ちゃんはもうこちら側の人間だから…」
ベルモット「バカね…出し抜けるとでも思ってるの?」
ベルモットがそう言うと、有希子が人差し指を立てふふっと嬉しそうに笑う
有希子「知ってた?現在、新ちゃんチームが一歩リードしてるのよ?」
ベルモット「リード?」
有希子「あなたの部屋で気を失って寝かされてた世良っていう女の子…もう元の彼女の部屋に運んでおいたし…」
ベルモット「あら、仕事が早いじゃない。でも変ねぇ…ボウヤは今は推理ショー中…。他に助っ人でもいるのかしら?」
有希子「さあ?どうかなー…こっちにはスペシャルゲストがいるかもしれないわよ?」
ベルモット「!」
ここで初めて、ベルモットの余裕の笑みが崩れたのだった
ーーー第三者side終了