• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜




灰原「(嫌な感じ…さっきからずっと続いてる。それに椎奈お姉ちゃんのあの態度、なんなのよ一体…)」


彼女はしきに辺りを見回し、嫌な感覚に対して警戒している。
私も私でまだ気持ち悪さを抱えながら、そんな彼女に声をかけようとした時だ


灰原・椎奈「「?!!」」


私たちの前に現れた男を見て、私も哀ちゃんも目を見開き息を呑んだ。途端に体を震わせる哀ちゃんに気づいた私はその体を掴み、私の後ろに下がらせてその男を睨みつけた


椎奈「…っ!(ベルモット…)」

?「(!! Goddess…)」


すれ違いざま、私たちの視線は間違いなく交錯した。彼女の視界に哀ちゃんを入れないよう、さりげなく私が体を移動させる

すると、そのまま男は視線を外して私たちを通り過ぎた

その背中を見送りながら、ものすごい威圧感を受けて私は思わず俯いて苦笑いしながら息を吐く


椎奈「(尋常じゃない殺気だった…。哀ちゃんは、こんなものを狙われるたびに受けていたのね…)」

灰原「(椎奈お姉ちゃん…)」


私の後ろから出てきた哀ちゃんが、私を心配そうに覗いている。

心臓のバクバクが止まらない。安心させる笑みすら見せられない私に、蘭ちゃんの声が耳に入った


蘭「あれ? あなたも乗ってんですね! 安室さん!」

椎奈・灰原「「!!」」


私はその名前に、バッと思わず顔を上げた。すると、蘭ちゃんの言うように彼がこちらに来る


安室「運良くチケットを手に入れたんで。あ、さっき食堂車で毛利先生にお会いしましたよ」


いつもどおりの爽やかな笑顔で蘭ちゃんと話す安室さんを見て、園子ちゃんが興奮気味にコソコソと蘭ちゃんに耳打ちする


園子「ねぇ、誰よこのイケメン!」

蘭「前に話した、父さんの弟子になりたいって探偵さん」

園子「へぇー、この人が…!どうも〜、鈴木園子でぇーす!!」

安室「よろしく…。ん? もしや後ろにいるのは椎奈さん?」

椎奈「あ、はい。どうも…」


なんだか、彼の穏やかな表情を見た途端に落ち着きを取り戻した私。彼が一層笑みを深くして、私のそばに来た


/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp