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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜




椎奈「それに───」


私がみんなに示すように対面する座席にに目を向けると、全員がそちらを見る


椎奈「向かいのソファには拳銃で打ったような跡がある。多分、被害者の袖口なんかに発射残渣を付けて自殺に見せかけるために、遺体に拳銃を握らせて一発余計に打ったのよ」

世良「犯人にも発射残渣はつくけど、手なら洗えばすぐに落ちるし、服は部屋の窓から捨てちゃってるだろうな」


けれど、犯人はまだ確実にこの列車内にいる。

今回のこの事件を母さんにも報告すべく、私は携帯を取り出しこの状態をメールに書いて送信した

すると、その入れ違いで一通のメールが届く。その内容を見てコナンくんに視線を送ると、彼は頷いて他の子たちを見る

私はもう一度携帯の画面を見て、神経をとがらせていた。

原作と同じように、私が失敗するわけにはいかないプレッシャーがある


コナン「じゃあとりあえず、オメェらは蘭姉ちゃんたちと部屋に戻ってろよ」

光彦「ええ?! 僕たちも何か手伝いますよ!!」

歩美「歩美も!!」

椎奈「ダメよ!! 余計な事して、その人みたいに殺されたいの?!」

全員「「?!!」」


私は思わず、全員に向かって怒鳴っていた。目を見開いて驚くみんなの顔を見て、「あ…」と我に帰る。すると、心配そうに声をかけられた


蘭「お、お姉さん…?」

園子「どうしたんですか? 何かあったんじゃ…」

椎奈「いえ、何でもないの。殺人犯がいるし危険だから、出ないようにと思ってね…」


微妙な笑みだと思ったが、とりあえず表情を繕って最後に謝れば、彼女たちも納得してなさそうだが問い詰める事をしなくなった

しかし、足元から来る哀ちゃんの視線は鋭いままだった───










その後、車掌さんに知らせた私たちはコナンくんと世良ちゃんを残して6号車に戻っていた

するとアナウンスが流れた


アナウンス【お客様にご連絡します。先ほど、車内で事故が発生したため、当列車は予定を変更し最寄りの駅で停車する事を検討中です。お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、こちらの指示があるまでご自分の部屋で待機し、極力外には出られぬよう───】


そんな長いアナウンスを聞きながら、私は自分にくっついている哀ちゃんを見下ろした
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