【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第5章 〜ミステリートレイン〜
園子「ちょっとおじさん!! 寝てないでチェーンロック外してよ!!」
ドアの隙間から、園子ちゃんが中の人物に何度も叫ぶ。それをずっと見ていた蘭ちゃんたちが声をかけた
蘭「どうしたの?」
園子「ソファでうたた寝してんのよ。米神から血を流して、まるで死んでるみたいにね」
コナン・世良「?!!」」
園子ちゃんの言葉に反応したのは、やはり探偵のこの2人だった。
園子ちゃんを押しどけて、2人はドアの隙間から中を覗く
コナン「硝煙の…」
世良「匂い…」
全員「「え?!」」
聞いていた全員が目を見開くなか、2人はドアを開けようとチェーンロックのかかるドアを「せーの!」で引っ張る
チャリンッと音を立てて外されたチェーンロックとともにドアが開き、探偵たちが遺体に駆け寄る
私もそっと中を除き、息を呑む。やはり現場には慣れない
元太「すっけー!!」
光彦「また推理クイズですか?!」
世良「…いや、本当に亡くなってるよ」
全員「「え?!!」」
無邪気にはしゃぐ子供達に、世良ちゃんが重々しく口を開き、断言した
私は気持ち悪さを感じながらも即座に部屋中を見渡し、前の世界との相違店がないか確かめる。
力づくでこじ開けられたチェーンロック、そして遺体が右手に持っているサイレンサー付きの拳銃、そして、椅子にもたれるように亡くなった遺体
椎奈「…これ、密室殺人ね」
園子「え?! 自殺じゃないんですか?!」
私の呟きを聞き取った園子ちゃんが反応し、全員の視線が私に向いた。説明を求める視線を受け、私は気持ち悪さを堪えながら哀ちゃんを気遣いつつ遺体に近づいた
椎奈「ええ。誰かが彼の米神に拳銃を打ち込んだの」
蘭「でも、この部屋チェーンロックがかかってたから、無理やり鎖を引きちぎって入ったよね? だから自殺なんじゃ…」
世良「そのロックをかけた方法はまだ謎だけど、米神の銃槍の周りに焦げ跡がない。離れた位置から打たれた証拠さ。拳銃で米神を打つ時、銃口を頭に密着させるはずだからね…」
園子「でもさぁ、打つ直前に怖くなって思わず話しちゃったとかは?」
コナン「それはないと思うよ。拳銃の先にサイレンサーがついてるでしょ?こんなに長いものを多から離して打つなんて無理があるんじゃない?」