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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜




その瞬間、哀ちゃんは怯えた顔で世良ちゃんから一歩後ずさった


灰原「(この人、まさか…まさか…!)」


組織の人間だろうか。そんな警戒心を彼女に抱く哀ちゃんに、私はぽんぽんと頭を撫でた


灰原「…えっ」


哀ちゃんが驚いて顔を上げ、私の顔を見て小さく声を漏らす。私は落ち着いた彼女に微笑んでよく分かるようにゆっくりと口パクで伝えた

「大丈夫。必ず守るから」、と。そうすると、彼女は小さく頷いて今度はコナンくんから私の後ろに移ってきた

その時───


世良「誰だ!!」

全員「「?!!」」


突然、怖い顔でそう叫んだ世良ちゃんか子供たちの間を通ってバンッとドアを開ける。しばらくキョロキョロと辺りを見回したが、何もなかったようですぐ戻ってきた

彼女曰く、不審な人物がどうやらドアの隙間から覗いていたのだそうだった───









その後、私たちは車掌さんに遺体消失のトリックが解けたことを伝えに行った

だが、車掌さんは推理クイズの出題がまだだという


コナン「でもこんなカードもらったよ?」

園子「私たちもね」


2人がカードを出すと、車掌さんがそれを受け取ってジッと見比べた。そして、私たちにカードを返しながら不思議そうに言った


車掌「たしかにいつもの指示カードと同じようだけど…。今回聞かされてたのは、そんなトリックじゃなかったがねぇ」

園子「一体どうなっちゃってるの?」

世良「こうなったら8号車に行って、被害者役の客に聞いてみるしかなさそうだな」


世良ちゃんがそう提案すると、「その前にトイレ!」と光彦くんと元太くんが走って行ってしまった

その一方で、私にくっついている哀ちゃんが列車内の妙な殺気だった雰囲気をひしひしと感じていた








トイレから戻ってきた子供たちも連れて、長いトンネルに入って薄暗い車内を歩いた私たちは8号車のB室に着いた

園子ちゃんがドアをノックする


園子「ちょっとおじさーん。もうトリックばれちゃったわよ。出てきて説明してよ!」


しかし、こんなに呼びかけているにもかかわらず、部屋が開けられる気配がない

中の様子を把握している私は顔をしかめた

痺れを切らした園子ちゃんは、「まさか寝てるんじゃないでしょーね」とドアを開ける

すると、チェーンロックが掛けられていた
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