【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第5章 〜ミステリートレイン〜
しかし、数秒後にまたコナンくんが私たちの個室のドアを開けた。今度は、すべてを見透かしたような顔で
園子「ちょっと、アンタねぇ───」
コナン「この部屋ってさぁ。本当の本当は7号車のB室、だよね?」
園子ちゃんの声を遮り、コナンくんがドヤ顔で私たちにそう言ってくる
園子「だーかーらー!!」
コナン「園子姉ちゃんたちも貰ったんでしょ? これと似たカードを」
コナンくんがポケットから出したのは、この子たちが来る前に私と世良ちゃんも見せてもらった一枚のカードだった
コナン「で、これに書いてある指示通りにしたんじゃない? この部屋にいる被害者役の人と一時的に部屋を入れ替わって訪ねてくる探偵たちを騙して迷わせろって。違う?」
蘭「すっごい! さすがコナンくん!」
世良「正解だよ!」
女子高生2人が喜ぶ中、私は「まぁ新一だから…」と解けて当然と思っていた。そんなことなど露知らず、蘭ちゃんたちがコナンくんにことの経緯を話す
蘭「誰かに部屋をノックされて、扉を開けたら封筒が落ちてて中を開けたらこう書いてあったのよ。『おめでとう! あなたは共犯者に選ばれました』って」
園子「7号車のB室で被害者役のお客さんが待ってるから、入れ替わって推理クイズを盛り上げてくれってね!!」
コナン「(当てられて逆ギレかよ…)」
相当悔しいのか、園子ちゃんがコナンくんに怒鳴っていて彼は呆れを隠そうともしない。私も蘭ちゃんも苦笑いだ
世良「…で、その被害者役と蘭くんたちが入れ替わるところに僕と椎奈さんが通りかかって、仲間に加わったわけさ!」
椎奈「だから今頃、その人は8号車で寛いでるんじゃない?」
コナン「じゃあ小五郎のおじさんは?」
園子「被害者役の人に言われて、食堂車に行っちゃったわよ」
蘭「最後にこの推理の解説をする探偵役をやって欲しいから、食堂車で待機しててくれって」
コナン「へぇ…」
本当に出来るのか、という顔でコナンくんが相槌を打った。
すると世良ちゃんが「それより…」とコナンくんの後ろにいる哀ちゃんに近づいて行くので、隣にいた私もずれるふりをして哀ちゃんのそばに行く
世良「初めましてだよな。 君だろ?灰原って子。君とは一度お話ししたかったんだよね」
灰原「?!!」