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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第5章 〜ミステリートレイン〜





ともかく、あれから個室の中に入った私たちは、紅茶をティーカップに入れて雑談しながら楽しく飲んでいた

蘭ちゃんたちと園子ちゃんの座る席の隣に置かれた私の服の下では、ユキが丸くなって寝ている

私が一枚の手紙を世良ちゃんと見て、クスクスと笑っていた時だった

個室のドアが開き、少年探偵団たちが現れた。するとコナンくんは珍しく呆然とした顔で私たちを見る。他の子達は「椎奈お姉さんもこれに乗ってたんだね」と話し合っていた

私はコナンくんの様子に小さく笑い、『演技』を開始する


椎奈「やっほ〜コナンくん。どうしたの?」

園子「レディの部屋に入る時ぐらいノックしなさい!」

コナン「あ、いや…ここって7号車だよね?」


困惑気味にコナンくんがそう私たちに訪ねてくると、「ここは8号車だよ」と世良ちゃんが言った。私も、「たった今私と世良ちゃんが遊びに来たんだから!」と世良ちゃんを手伝った

すると、言葉をなくしたコナンくんが私たちを呆然と見上げたのだった───










あれからコナンくんが部屋を出た後、私と園子ちゃんはクスクスと笑い合った


椎奈「見た? さっきのあの子たちの顔!」

園子「傑作でしたわ!」

世良「今頃混乱してるだろうね」

蘭「でも、なんだか心苦しい…。コナンくんたちを騙しちゃって…」

椎奈「大丈夫! 実際ならともかく、これはそういうゲームだから仕方ないって!」


肩を落として落ち込んでいる蘭ちゃんに、私も笑いを止めて彼女を元気つけた。すると、蘭ちゃんも「そうですね!」と笑顔になった


椎奈「それに、これは周りに聞き込みしていけば簡単に分かるものだし」


そういった矢先、この車両の廊下がバタバタと複数の足音で煩くなる。私は「ほら、ね?」と女子高生たちにウインクした

それと同時に、再びコナンくんによって扉が開かれた。すると、コナンくんはまた「あ、あれ?」と混乱する

まだ解けていないのだろう


コナン「あ、あのさ、ここって本当に…?」

園子「8号車だって言ってんでしょ?! ガキンチョは部屋でおとなしくしてろってぇの!!」


私たちに何度も聞いてくるコナンくんに、園子ちゃんが声を荒げて子供たちを部屋から追い出した
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