【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第5章 〜ミステリートレイン〜
そんなこと、言われるまでもない
私がそんな意思を込めて不敵に笑うと、母さんとコナンくんと沖矢さんが顔を見合わせフッと笑った
明美さんと約束したんだ。志保ちゃんと3人で会おうと。
彼女の救出作戦に参加できるなら、ぜひとも挙手したくもなる。
ガードを解く算段なら既に付いているし、問題ない。
すると、そんな私にコナンくんが近づき指輪を渡してきた
手に取って見ると、それはベルツリー急行のパスリングだった
コナン「椎奈姉ちゃんは有希子お姉さんと昴さんと乗ってて? 今から言う僕の作戦通りに全員行動してほしいんだ!」
椎奈「了解。じゃあ聞かせてくれる? その作戦を」
私がそう言って頷くと、コナンくんはいよいよ先の先を読んだ作戦を私たちに聞かせてくれた───
ーーー乗車前日
この日、村田宅に集まった零さんと和人お兄さんは私の言葉に声をそろえた
「「ボディガードを解いてほしい?!」」
椎奈「うん。明日なんだけど…いいかな?」
降谷「ダメだ。許可しないぞ、俺は。そんなリングを見せられたら尚更な」
村田「リング?」
椎奈「……」
ギンッと私を睨む彼の目が、ちらりと私の右手の指に収まっているパスリングを和人お兄さんに示した
それを見て、「まさか…」と言う眼差しをお兄さんに向けられた私はしっかりと頷いた
すると、零さんの視線が鋭さを増す
降谷「…どうやら、ベルツリー急行がどうなるのか知っているようだな。俺たち公安の力無くして奴らを…もう一人の俺であるバーボンをどう欺く?」
椎奈「悪いけど、それは言えない…。でも、絶対に助ける。あなたの恩人の娘さんは、『私たち』が守ってみせるから…」
降谷「?!!」
私の言葉に、零さんは目を見開いてすごく驚いていた
それすらも知っているのか、と目が語っていて私は苦笑いしながら更に話を続ける
椎奈「それに、今回の件は公安も水面下で動いてるんでしょう? 生かしたまま組織に引き渡すと見せかけ、シェリーこと宮野志保ちゃんを保護するために」
村田「ああ」
椎奈「でも、ベルモットはそれで欺けるはずがない。彼女は志保ちゃんを消したがってるんだから…。なら、予想外な方法で助けるしかないと思って」