【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
世良「…それで、なんて言ってなんだ工藤くん?」
蘭「事件の真相が分かったから、今すぐ姉さん以外今朝の現場に向かってくれって! 新一とお姉さんの推理どうりなら、ぴったりハマるはずって言ってたけど…」
椎奈「え、なぜに私以外…?」
世良「だったら10年前、工藤優作が匙を投げた事件の真相も分かったのかもな…」
私の呟きは無視された。そして、下から数分ぶりに聞く子供の声がした
コナン「匙を投げたんじゃないよ。分かってたのに話さなかったんだって新一兄ちゃんが言ってたよ! そうだよね、椎奈姉ちゃん?」
椎奈「ええ。正解!」
蘭「でもコナンくん、新一と話したの? 私さっきまで電話してたんだけど…」
椎奈「ついさっきにでもメール来たんじゃない? あの子、そこそこメール早いから…」
怪しまれたコナンくんの助け舟に、私が適当なことを言った。すると園子ちゃんが「だったらそれを蘭に伝えればいいのに!!」と言っていたが、残念ながらそれを誤魔化す術がない
そして、コナンくんは急いで出てきたせいか怪しいものをそのままにしてしまっていたようで…
世良「…ん? コナンくん、スマホに蝶ネクタイ付けてるのか?」
コナン「(!!やっべ、変声機外すの忘れてた!)」
椎奈「か、可愛いねコナンくん! それ、オッシャレ〜。私の周りでも流行ってるの〜」
少し無理矢理な感じもあるが、私は引きつりそうな笑顔でコナンくんの前にしゃがみ必死にやり過ごそうとする
その時、いつの間にかこの部屋を去っていた沖矢さんが戻ってきた。そして、私とコナンくんの前に屈んだ
沖矢「…とにかく、現場に行って彼の推理の正否が確かれられるなら行かない手はない。そうでしょう?───高校生探偵の工藤新一くん?」
コナン・椎奈「「?!!」」
私は咄嗟に怖い顔をした新一の幼い体を引っ張り、ネクタイをつけてあげる振りをして振り返らないように私に密着させた
そして不敵に笑う彼を私はまっすぐに鋭い目で見つめ返した
そうして静かに目を合わせることしばし
沖矢「───彼がそう言ってるんですから」
コナン・椎奈「「!!」」
園子「そうだね! 行こうよ蘭! 」
蘭「う、うん! それじゃあお姉さん、またどこかで!」