【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
園子「お、お姉様しっかり!! まだ次があるんだから!!」
椎奈「そ、そうね…。次よ次…」
そしてこれまた大げさに園子ちゃんが私を支えて立ち上がらせ、共に嘆きながら私を励ましてくれる
一方の蘭ちゃんはそんな私たちをスルーで新一と話を続ける
蘭「す、昴さんが言ってたの!! 『新一はまるで忍。霧隠才蔵だ』って。それとお姉さんからも、『あの家の家紋を思い出しなさい。私はもう数分前には解けていた』って…」
新一《なっ! 姉さんが?!》
携帯から新一の驚く声が聞こえてきた。
…けしからん。我が弟は姉の頭脳を分かっていない!
私が思わずムッとした顔をする一方、世良ちゃんが沖矢さんの一言になるほどいう顔をする
世良「ああ…姿を隠してるからか?」
蘭「う、うん…多分…」
園子「でも、なんで今その話…」
椎奈「あら、結構重要なヒントよこれは」
さっそく気を持ち直した私は、ユキを下ろして服をパンパン叩く。顔を上げれば女子高生たちの視線が釘付けになっていて、笑って解説してあげた
椎奈「霧隠才蔵は真田十勇士の一人。伊賀者で幸村に仕えたっていう架空の忍者なの。だから、沖矢さんの伝言は真田家のあるものを示すヒントになってるってわけ」
世良「へぇ。じゃあその『あるもの』って椎奈さんが言ってた家紋か?」
椎奈「そこからはノーコメント。新一ならこれで分かったはずだから、後はあの子に聞いてくれる?」
私が一番重要なところで話を止めると、世良ちゃんが「ちぇっ」としぶしぶ諦めた
一方の蘭ちゃんと園子ちゃんは、私をキラキラとした目で見ながら「まるで新一(くん)みたい…!」と言ってくれた
椎奈「それで? その新一はヒントを理解できてる?蘭ちゃん」
蘭「あ、ちょっと確認しますね…」
そう一言断って、蘭ちゃんが携帯に耳を当て新一に様子を聞いた。すると、彼女は困惑した顔になり新一の名を連呼していたが呆然とした顔で耳から携帯を離してしまった
蘭「…電話切れました」
園子「え〜!! まだ蘭が告り返してないのに…」
椎奈「まったくあの子は…」
私と園子ちゃんは、新一に対していつもながら呆れてしまった