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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜



女子高生とコナンくんたちがそう言って駆け出して去っていった。

ただし、コナンくんと世良ちゃんは去り際に沖矢さんをかなり警戒して睨んでいたが

とにかく、沖矢さんの行動はまったく読めない

私もじっと蘭ちゃん達を見送る彼を見ていると、彼がふとこちらに気づいた


沖矢「どうしました? 僕に何か?」

椎奈「ええ。まぁ…あまりコナンくんを苛めないでほしいってだけです。彼、私の弟分だから」

沖矢「ホォー。それはやはり、あの少年があなたの弟と瓜二つだからですか?」

椎奈「ノーコメント。それ以上の詮索はよしてくださいませんか」

沖矢「これはこれは…。すみませんでした」


どうやら心から謝ってくれているようで、彼は眉を八の字にして困った顔をしていた

それ以上言うのもなんだと思った私はため息をつき、事件の資料を彼の目の前にかざした


椎奈「…じゃあ、少し答え合わせに付き合ってもらっていいですか? 沖矢さん」

沖矢「ええ。構いませんよ」

椎奈「あの血文字なんですけど、今回のものと10年前のものとで共通しているのが一つありました。それは写真をよく見てわかる通り、丸いもの。10年前は代用品だったようですけど、今回のものはあなたが新一にヒントとして言った真田の家紋・六文銭です。そして、それより上の位置に財布が立ったまま落下して血の流れを止め、血文字が完成した」

沖矢「そこは僕と同じ考えですね。では、10年前の代用品は何がそうさせたんです? それに、血文字の真ん中の細い線は自然にはできませんよね」

椎奈「まず、10年前の血文字には第一発見者の少年が持っていた、あのドロップのアメが使われたんじゃないでしょうか? あのアメは真ん中に穴があいてますし、お寺の子なら地獄に住む奪衣婆を聞いたことあるでしょうから、服を取られないように渡すお金として血の上に置いたんだと思います。ちょうど血の上に置かれた、園長の指を中心として、ね。そしてその上から花をお供えしてその場を去ったものの、血が乾いた頃に公園で飼っていたという子犬が花を散らかしてアメを発見。そのまま持って行ってしまった時に遺体が少しずれて血に濡れた指が離れて細い空間ができ、血文字が完成したってところです」

沖矢「ホォー。10年前の血文字の細い線は園長の指ですか」
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