【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
椎奈「今、新一は危険な事件に巻き込まれてるの。蘭ちゃんの言った金一って言うのは、きっと新一が自分を探らせないために蘭ちゃんに頼んで作られた架空の人物…。そうでしょう?」
蘭「あ、はい…。ごめんなさい…」
蘭ちゃんが沖矢さんに頭を下げた。すると園子ちゃんがまたも聞いてくる
園子「…でも、どうして新一くんは死んだことになってるんですか?」
椎奈「今は目立っちゃいけない案件に関わってるの。沖矢さんみたいに新一のことに探りを入れる人物がいるから、自分のことを伏せるように言ってるみたい。今後は迂闊に喋らないように。ね?」
園子「はい…。でも、そんなことをしてるなんて新一くんは忍者かって話ですわお姉様」
沖矢「(忍者…?)」
どうやら、沖矢さんの注意が新一への興味から逸れたみたいだ。私とコナンくんは心の中でホッと胸をなでおろす
しかし……
世良「じゃあ今から電話してるってのはどーだ? 彼の推理聞いてみたいし!」
椎奈・コナン「「?!!」」
嘘でしょう?!新一ここにいるんだよ、小さくなって!!
安心した途端のこれだ。私と新一がパニックになる中、彼女らは楽しげに話を進めていく
世良「警察が窃盗事件にしようとしてることは、まだ知らないんだろう?」
蘭「うん。そうだけど…」
園子「それに、蘭の生声で話さないとダメじゃない───ついでに、蘭から新一くんに告り返すんだから♪」
椎奈・蘭「「ええ?!!」」
蘭ちゃんだけでなく、私もその発言には驚いた。
私の後ろでコナンくんが「僕、トイレ!!」と逃げの常套句を言って去っていったが、それも気にならない
私はがっしりと、蘭ちゃんの肩を掴んだ
椎奈「…あなた達がもうそこまで進展してただなんてお姉さん知らなかったわ!!」
蘭「ええ?!」
いや、本当は進展していること自体は知っている。しかし、愚かなことに重要なこの事件を知らない以上(元の世界で見損ねていた)、まさかここでくっつくのかという期待を込めて言った
椎奈「蘭ちゃん、素直な気持ちをぶつけなさい!! 私が何年この時を待ち望んでいたか!!」
園子「私もですわ、お姉様!! さあ、言うのよ蘭!!」
「う、うん…」と私たちに押された蘭ちゃんが携帯を取り出した