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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜




沖矢「───だったら、相談してみてはどうですか?」

椎奈「!」


考え込んでいたせいで、彼らの話を全然聞いていなかった。

しかしふとした時に聞こえた沖矢さんの言葉が聞こえ、彼の方を見る


沖矢「推理好きの君のクラスメイト、金一くんに」

椎奈・コナン「「(金一…?))」」

蘭「え、ああ…そうですね…」

世良「はぁ? 何言ってるんだよ。事件のことを相談するなら椎奈さんの弟・工藤新一くんだろ。高校生探偵で、姉公認の君の彼氏なんだからさ」

コナン「?!!」


沖矢さんに困惑した様子で返す蘭ちゃんに、世良ちゃんが意味がわからないと新一の名を出す

すると、側に立っていたコナンくんが明からさまに「まずいことになった」という顔で動揺したが、それに気づかない世良ちゃんは続ける


世良「今は事件を追って、この家を空けてるみたいだけどな」

沖矢「ホォー。この家の家主は椎奈さんだけでなくあの高校生探偵もでしたか」

世良「! まさかアンタ、そんなことも知らずにここに住んでたのか?!」

沖矢「ええ。ここに住んでいた新一くんは何の取り柄もないただの高校生と聞かされていましたし。それに、風の噂で高校生探偵の工藤新一は事件の捜査中に命を落として謎解きの舞台から消えたと聞いていましたから…」

蘭「ええ?! そんな噂になってるんですか?!」

椎奈「(これはまずい…)」


彼らの繰り広げる会話は、明らかに新一について探りを入れる沖矢さんの誘導だ。頭脳明晰の彼が、私の弟が高校生探偵だと気づかないわけがないのだから

そして蘭ちゃんの言う金一なる人物は、誤魔化すための架空の人物

しかし、沖矢昴の登場するものは重要な流れなので迂闊に手を出せないのだ


沖矢「ええ。なので、あなた方の話に度々出てくる新一くんとは別人だと」

世良「死んでるわけないだろ、僕は二度も彼と同じ事件に関わってるんだからさ。二度とも電話だったけどな」

沖矢「…?」


電話というのに疑問を持ったらしい沖矢さんが、僅かに眉をひそめる。私はちらりとそれを見て、コナンくんを引っ張って私の後ろに隠した


コナン「(姉さん?!)」

椎奈「悪いけどみんな、新一の話はここまでにしてくれる?」

園子「…え?どうしてですかお姉様?」
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