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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜



ーーー第三者side

prrrrrr……prrrrrr……


携帯に耳を当て、蘭たちの期待に満ちた眼差しを受けながら刑事たちに連絡を取っているのは椎奈だった

しばらく無機質な音が続いたが、プツリと音がして電話が繋がった

画面の表示は、『伊達航』だった


伊達《もしもし? どうしたんだ椎奈》

椎奈「航お兄さん、今朝の事件で確認したいんだけど…」

伊達《今朝の事件か? ちょっと待ってろよ…》


伊達がそう言った後、電話越しに何やら話し合ってる声が聞こえた。しかしそれはほんの数秒で、伊達はすぐに電話に戻った

そして、彼は衝撃の内容を打ち明けた


伊達《今朝の遺体だけと、亡くなったのは現場近くに住んでる高市勲って人のもんだ。しかし残念だが、あの後遺体がどうなったのか一課じゃ分からねぇ…。窃盗事件扱いで捜査三課に回ったからな》

椎奈「せ、窃盗?!! 殺人じゃないの?!」


衝撃的な伊達の言葉に、椎奈は思わず目を見開いて声を大に聞き返した。すると直後、世良の早業で椎奈の携帯があっという間に彼女に取られ、不機嫌そうな彼女が携帯に向かって叫んだ


世良「おい! ふざけんな! あれのどこが窃盗事件なんだよ?!」









キーンと耳鳴りがする声に伊達が呆然として目を点にした


伊達「えっと…誰だお前…」

世良《今朝、蘭くんたちと一緒に現場にいた世良だよ!!》

伊達「世良? ああ…女子高生探偵だっけか」


かなり喧嘩腰な気のする世良の口調はあえて無視し、伊達は現場にいたパッと見男っぽい女子高生を思い出す

世良は「そうだよ!」とやはり鋭い口調


世良《あんたも見ただろ?! あの『死』の血文字!!》

伊達「ああ、見たぜ。俺も猟奇殺人じゃねぇかと思ってたが、お前らが学校行って入れ違いに来た目暮警部が『こいつは窃盗だろう』って。実際、遺体からは財布は見つからなかったし…」

世良《でも、ビールは買ってただろ! 家が近くなら、ビール代だけ握って買いに来たかもしれないじゃないか!》

伊達「ああ、それは俺や他の刑事も思ったけどな…。ちなみに、死因はお前が言ってた通り肝硬変による静脈流破裂だ」


伊達はそれだけ伝えると、「これから聞き込みだから話は今度な。またな」と携帯を切ってしまった
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