【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
彼が自分の考えを口にするなか、世良ちゃんは鋭い目で彼を見ていて、私の後ろにいるユキもジッと見上げていた
すると、ふとその視線に気づいたらしい沖矢さんがその手に写真を持って世良ちゃんを見た
沖矢「ああ、すいません…出しゃばってしまって…」
コナン「昴さんは、ホームズファンで推理するのがとっても好きなんだよ」
世良「へぇ…」
しかし、せっかくのコナンくんの言葉も彼女には疑いを深めるものにしかならなかったみたいだ
妹に警戒されるって…と思ったのは内緒だ
それを知ってか知らずか、彼は次に私のうしろに隠れるユキを見た
沖矢「君も悪かったね。慣れない人間が自分や飼い主に近寄るのは不快だったかな?」
ユキ「……」
ユキは何も答えず、ただただ彼をじっと見上げる。これは、警戒サインだ。私はそう判断して、ユキを自分に向き合うように抱え上げると何度も撫で始める
椎奈「ユキ、沖矢さんがごめんなさいだって。許してるよね?」
ユキ「にゃあ」
さっきまでの警戒が嘘のように、ユキは一声鳴いて何度も私の首に頭をこすりつけた
私はされるがままになりながら、思わず苦笑いした
椎奈「(私が飼い主なのに、一部零さんに似てきてるな…)」
零さんなら赤井さん=沖矢さんと知ってこれを聴いて鼻で笑いそうだと思いながら、話の続きを促すように沖矢さんたちを見た
すると、「そういえば…」と園子ちゃんと蘭ちゃんが現場を思い出し、遺体を動かしたかもしれないというのを話をしてくれた
そもそも第一発見者は被害者の仕事仲間の人らしく、彼らが揺すってたかもしれないのだ
しかし、これはあくまでも憶測に過ぎない。そこで、私たちは刑事たちに確かめることにした───