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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜




両方の血文字の共通点が分かれば、犯人の手がかりになるはず。

コナンくんがそう言えば、蘭ちゃんたちは現場を思い出しながら私とコナンくんの質問に答えてくれる


蘭「同じ所といっても、血文字以外は何も…。遺体のそばに落ちてたのは花じゃなくてタバコだったし…」

椎奈「あら、写真にあったアレってタバコだったの?」

蘭「はい。血まみれでしたけど…」

世良「そのおじさんの死亡推定時刻は、多分昨夜の11時頃。遺体は酒の自販機に寄りかかってて、それの商品取り出し口に新しい酒が入ったままになってたから…あのおじさんは、酒を買った直後に何かが起きて亡くなり、夜が開けるまで放置されてたんだと思うよ。自販機での酒の販売は11時までだしな」

コナン「でもそのおじさんのそばにあった『死』って文字は血で書いてあったんだよね? そのおじさんも何かで刺されたりしてたの?」

世良「…血が出てたのは口から。そのおじさん、アルコール依存症だったらしいから最初は静脈瘤が破裂して吐血したんだと思ったよ。遺体の逆側から書かれた、あの血文字を見つけるまではね…」


一応こうして話は聞いたものの、まだ死因がはっきりしない以上、他殺か事故死かも分からない

コナンくんは私にも何か警察からの情報を持ってないかと尋ねてきたが、肩をすくめ「…ごめんなさい。探偵じゃない私があんまりがっつり教えてもらうのも悪いと思ってあまり情報が無いの」と言うと、「そっか…」と軽く落胆して切り替え早く考え込み始めた

すると、キッチンの入り口から待ってましたというように沖矢さんが中に入ってきた


沖矢「───つまり、この二つの共通点は、書体が酷似している『死』の血文字と一見殺人には見えない二つの遺体のみというわけですね」

蘭「え、ええ…」


戸惑いながら返事をする蘭ちゃんの前を通り、沖矢さんが私の持ちっぱなしだった資料を手にすると中身を見た

すると、ユキがなぜか警戒するように私の後ろに隠れてしまう


沖矢「それと、この封筒に入っていた新聞の切り抜きによると、公園に駆けつけた保育士が『死』の文字に気づいたのは遺体を起こして動かそうとした後と書かれていますから、おそらくは遺体が少々動かされた後の写真でこの遺体をその少年が見つけた時、血文字はすでに書かれていて体に隠れて見えなかったのかもしれませんね」
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