【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
【遺体の第一発見者はその保育園の園児である西村亮介くん5歳。
近くのお寺の住職の一人息子。
「園長が戻ってこない」と他の保育士が騒いでいた時、この少年から来る途中に園長先生が倒れているのを見たと聞き、公園に駆けつけ遺体を発見した。
少年は当初オドオドして無口だったが、少年が持っていたお菓子を食べ始めるとようやく口を開いてくれた。
他の園児と一緒に、公園でこっそり子犬を飼っていたことや、保育園に行く途中で子犬の様子を見に行ったこと、そして、倒れている園長先生が返事をしなかったため、亡くなっていると思い公園の花を摘んでお供えした事───】
その文章とともに、資料には亮介くんの写真や公園で飼われていた子犬の写真も載っている
捜査資料を一通り聞いて、蘭ちゃんと園子ちゃんが世良ちゃんの持つ写真を覗き見た
蘭「あ、本当だ。血文字の上の方に…。でも、お供えしたっていうより散らばってるよね…」
園子「きっと、その血文字を書いた犯人が蹴散らしたのよ!」
世良「でも、その園長が誰かに殺害されたんだとしたら金魚鉢を抱える園長を後ろから押して致命傷を負わせ、流れるその血で文字を書き残したんだろうけど…」
椎奈「だけどその少年は、こんな血文字は無かったって言ってたみたいね」
蘭「え?」
そうなると、他殺の線でいけば犯人が園長を殺害した後、少年が来たのに逃げもせず一旦隠れ、少年が立ち去るのを待ってから再び遺体に近寄り血文字を残したって事になる。
その推理もどうかと思い、全員が再び考え込んだ。すると、今度は園子ちゃんが鬼気迫る顔で声を上げる
園子「まさか、その少年なんじゃない?! その血文字を書いたのって!!」
他女子「「え?」」
園子「お花を添えたときに書いたのよ!!ほら、お寺の子だから死者を弔う、みたいな!」
園子ちゃんは自身満々でそう言うが、その推理は、しかしさすがに5歳の子では無理だろう。
蘭ちゃんがそう指摘してみれば、彼女はなぜかコナンくんを見下ろした。この子ならできそう、とか考えてそうだ(←実際その通り)
すると、その視線を受けたコナンくんが質問した
コナン「ねぇ、蘭姉ちゃんたちが遺体を発見したときはどんなかんじだったの?」
蘭・園子「「…え?」」