【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
*
私がコナンくんたちを発見したのは、キッチンに行った時だった
ユキ「にゃあ」
コナン「…え?ユキ」
好きに歩かせていたユキの鳴き声とコナンくんの声がしたので行ってみると、そこに全員いた
椎奈「あら、ここにみんないたのね!」
園子「お姉様!!」
蘭「この家に戻ってきたんですか?!」
椎奈「残念ながらそれはなし。ただあなた達と同じく父さんの捜査資料もらいに来たの」
私がそう言うと、彼女たちは「どうしてわかったの?」と言いたげに目を見開いていた
椎奈「あなた達、また事件に遭遇したんでしょう? 陣平お兄さんたちとポアロで会って聞いたよ。内容が内容だし、私も調べたくて」
蘭「そうだったんですね!」
世良「なぁ、その『陣平お兄さん』って誰なんだ?」
蘭ちゃんたちに軽く説明してやってると、世良ちゃんが不意に聞いてきた。そういえば、彼女にそれを言ってない
椎奈「あ、それは松田刑事のことよ。萩原刑事と伊達刑事も昔からの知り合いでね、今でも下の名前でお兄さん呼びしてるの」
世良「へぇ、ずいぶん仲いいんだな」
そう言って笑いかけてくる世良ちゃんに、私も「まぁね♪」とご機嫌に返した
すると、コナンくんがズイッと茶封筒に入った捜査資料を私に見せてきた
コナン「それより、椎奈姉ちゃんも調べに来たんなら、はい! これ見るよね?」
椎奈「ええ」
私は頷いて封筒を受け取ると、中から現場の写真を取り出した
そして、蘭ちゃんが携帯で取ったらしい血文字の写真と10年前のそれを比べる
世良「…本当にそっくりだな。この『死』って血文字…」
蘭「じゃあ10年前の殺人犯がまた現れたってこと?」
園子「連続殺人じゃない!」
世良「ああ。ネットで調べたら10年前の血文字は公表されてないみたいだから、同一犯の犯行とみてほぼ間違いないと思うよ」
どうやら女子高生たちは、10年前の犯人による他殺と判断ようだ
たしかに、公表されてない血文字がまた現れたのならそう考えるのが自然な話だ。
けれど、私たち工藤姉弟はそう思わない。私とコナンくんは写真と睨み合っていた。
父さんは「もう現れない」と過去に断言していたのに、と…