【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第4章 〜工藤優作の未解決事件(コールドケース)〜
椎奈「? どうしたんですか安室さん…。あ」
顔を上げて安室の異変に気付いた椎奈がドアの方を見、そして小さくを声を上げる
2人の前に現れたのは、安室として最近出会った本職の同期たち
伊達、松田、萩原、そして村田…基、中居だった。ニヤニヤ顏の彼らは安室状態の降谷零を見物しにやってきたのだ。…とある案件のついでに
彼らはテーブル席の方に座るらしく、「お前も来いよ」と松田に言われた椎奈も席を移動した
その後、我に帰った安室が刑事たちの注文を取ってキッチンに引っ込むと彼らは話し始める
萩原「へぇ、松田の話マジだった! 毛利さんに弟子できてる」
松田「んなくだらねぇ嘘つかねーよ。あと、どうやらアルバイター兼ねてるらしい」
伊達「っていうか、探偵の助手は見たことあるけど、弟子はないなぁ」
中居「案外いるかもしれないね」
一見して、弟子の噂を聞きつけてやってきた小五郎の親しい人間に見える
しかし、その実アルバイター兼弟子の安室をからかいに来ただけの本来の彼の同期なのだ
プライドが高く、口調も雰囲気もかなり厳格な降谷からは想像できない態度に彼らはニヤ付きが収まらない
すると、彼らが揃って頼んだコーヒーと個別に頼んだ料理を笑顔が引きつった安室が持ってきた
安室「…お待たせしました」
萩原「お、ありがとー」
安室のそんな表情など知ってか知らずか、廊下に近い萩原が無視して安室が置いていくものを他のメンバーに渡していった
その間に、松田と中居と安室が視線でアイコンタクトをとった
安室「(おい、なんでここに来たお前ら!!)」
松田「(仕方ねぇだろ、萩原がこの事酒の肴にしたいっつってネタ集めに連れてこられたんだ)」
安室「(萩原、あとで絞める!!)」
中居「(まあそう怒ってやるなよ、零。ここに来たのは別の要因もあるんだ)」
そこでアイコンタクトが途切れた
萩原が配り終えたのを見て、「そういえば…」と椎奈が切り出したから
椎奈「お兄さんたち仕事だったんでしょう? なんでここに…」
伊達「おう! 実はこのあたりで朝から事件が発生してな」
松田「それがまた謎めいてて、現場を調べまわってたらあっという間に昼になった」
萩原「そしたら現場に近いポアロで食事取ろうってなって…」