• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜



王石街道を北上……。この道の反対車線ってこと?!

それがわかった私は、暗がりで分かりにくいが目を凝らして反対車線を見つめた


小五郎「…で?車は……青い小型車…ナンバーは?」


電話で車の情報を聞いてくれる小五郎さんの呟きを聞きながら、私と隣の安室さんが反対車線に注意する

するとその時、小五郎さんの言う青い小型車が通過した



椎奈「安室さん、今の!」

安室「ええ! 何かに捕まって!」


やはり、安室さんも気づいていたらしい

彼は私たちに忠告するやいなや、素早い動きでハンドルを限界まで回しきって急ブレーキをかけると反対車線に滑り込み、そのまま追跡を始めてしまった

あまりに突然の動きで驚いたユキは何が起きたかわからないようでキョロキョロと私たちを見回している

しかし、安室さんは気遣える暇がないのかただ前を見て目標の車にぐんぐんと近づいていた

するとその時、前を走って同じく追跡を行っていたはずの車が減速した。そして運転席のドアが開くのを見て、安室さんが訝しみながらも追い越そうとその車の横に並ぶ


───それは、一瞬の出来事だった───


ドアの扉に隠れて何かしようとする車の運転手・沖矢さんと、追い越し途中に何をしているのか覗き見た安室さんの視線がわずかな間に交錯した


けれど追い越しが終われば安室さんも前を見ていて、ターゲットを追い越すと彼は私たちにまた指示を飛ばした


安室「毛利先生はそのままシートベルトを締めていてください! 蘭さんはシートベルトを外したら毛利先生のそばに! 椎奈さんも蘭さんと同じく僕の方へ寄ってください!」

椎奈「あ、はい!」


安室さんの指示に従って私が慌ててシートベルトを外すのを見て、後ろの蘭ちゃんも急いでシートベルトを外し小五郎さんの方へ寄った。

それをバックミラーで確認した私がユキを守ろうと抱えたとたん、その体がグイッと安室さんに抱き寄せられる


椎奈「?!!」

蘭「なっ…!!」


私と蘭ちゃんがそれに驚いた途端である

安室さんが突然ハンドルを回し、コナンくんたちの乗る車の前に出ると助手席側にぶつかるようにして車を止めたのだった───
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp