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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜




ドゴっ!!


そんな音とともに、安室さんの車は大きく凹んで青の小型車・スイフトを無理やり止めた

すると、車からパソコンに載っていた強盗犯の女が突然の出来事に困惑しながらも姿を現した

手に拳銃、コナンくんを人質にとった凄い剣幕の女・手川隆代が…


手川「何なのよ、あんたたち?!」


女はひどい興奮状態でそう私たちに叫んだ

すると、ダンッとスイフトの上に何か重いものが乗っかかる音がした

私や手川さんがスイフトの上に視線を上げると───


?「吹っ飛べぇ!!」


同時に、バイクの車輪が手川さんをぶっ飛ばしていた

そして、バイクの操縦者がヘルメットを脱いでコナンくんに駆け寄ると、彼をギュッと抱きしめた

そのバイクの操縦者とは、声からして分かるが…


椎奈「(せ、世良ちゃん…。元の世界でも思ったけどまた派手にやっちゃって…)」


生で見ると随分えげつないものを目撃してしまったなぁと苦笑いする私

しかし、弟が無事にみんなに囲まれる姿を見ていると、自然と口元は嬉しさに緩む

私は安室さんに頼んで助手席側から降ろしてもらうと、ゆっくりコナンくんに歩み寄った。するとコナンくんも私に気づいて「あ、椎奈姉ちゃん…」と呟いた


その姿は当然ながらやはり小さくて、中身の年齢など忘れて幼い頃の新一をこの状況に合わせて見ている気分になり、

ゆっくりとその体をきつく抱きしめた。

未来がわかっていても、愛する弟が危険にさらされて心配しないはずがない


椎奈「…よく頑張ったね。コナンくん」

コナン「!! 姉さん…」


演技を忘れたコナンくんが小声でそう呟くと、中身の年齢的に恥ずかしいのかとても遠慮がちに抱きしめ返してくれたのだった───




その頃、少し離れた場所では世良ちゃんと沖矢さん、そして安室さんがそれぞれ誰かと連絡を取っていた


その光景を、そばの橋の上からバイクにまたがったブロンドヘアの女・ベルモットが携帯を耳に当てながら面白そうに見下ろしていた…
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