• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜






椎奈「…ユキちゃん? 避難するのは結構だけど、洗濯機にダイブして変な体勢のまま服が絡まって出られなくなっちゃダメじゃない」

ユキ「にぃ…」


現在、どうやら洗濯機に埋もれてしまったらしい残念な姿だったユキを救出した私と安室さんはリビングに来ていた

綺麗に片したテーブルに座って反省したように目線をそらすユキと、そのそばに座ってため息をつくのは私

安室さんがテレビで録画履歴を探る間に軽いお説教をしていた

けれど、一応ユキのおかげで大量の洗濯物を助けるついでに探れる気が持てた

それを考えて説教もほどほどに頭を撫でていると、確認を終えたのか安室さんがテレビを消した


椎奈「…どうでした?」

安室「これで全て分かりましたよ。この部屋が彼女の物でないことも、探偵事務所で彼女が行った殺害方法も、この事件があの銀行強盗事件とうまく絡まり合ってたというのもね。あなたもでは?」

椎奈「それは秘密です」


何も知らない設定の安室の前では下手に発言できないため、安室がドヤ顔のまま聞いてくるとウインクしておいた









残った捜査場所は、パソコンのみとなった。

とりあえず自分たちが行うのはこの辺りでいいだろうと安室さんと私は小五郎さん達の元へ引き返した

この部屋の不思議な点を報告するために

部屋に近づくにつれ、遺体発見当初より臭いが収まっているのに気付きながら、窓を開けてすっきりしたという小五郎さんたちに安室さんが声をかける


安室「…それより、妙ですよこの部屋」

小五郎「あん? 妙って、いったい何が?」

椎奈「下駄箱には男物の靴しか入ってないし、洗濯機もクローゼットの中も、男物の衣類しか入ってなかったもの」

小五郎「じゃあこの部屋に住んでたのは圭さんの兄だけだったってことか…」

蘭「(…っていうか、この短時間でそこまで調べたの…。ユキも戻ってきてるし…)」

安室「それは分かりませんが、ここの住人が先日起こったある事件に注目していたのは確かですね」

蘭「あ、ある事件…?」


蘭ちゃんがそう聞き返すと、同じく不思議そうな小五郎さんと顔を合わせた
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp