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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜




椎奈「安室さん!」


まずは手始めに、と玄関を調べ始めた様子の安室さんに後ろから声をかけた

すると、振り向いた彼が少し驚いていた


安室「椎奈さん! 電話はどうしたんです?」

椎奈「蘭ちゃんに無理やり渡してきました。私も安室さんを手伝いたくて」

安室「僕を? それは嬉しいんですが、あなたはさっきまで顔色を悪くしてましたし…」


とたんに安室さんは心配気に私を見、やんわりと優しい言葉で断ってくる。本来の彼なら、否応なく別室待機を待機を指示しただろう…

降谷零としても、事件にちゃんとした耐性のない私をこれ以上巻き込みたくないだろうから

けれど、高校生探偵と推理小説家の血を分け合う性か、関わった事件に中途半端はしたくないという譲れない心があった

私はキッと強い眼差しで安室さんを見上げた


椎奈「…もう大丈夫です。だから同行させてください。周りが警察に身近だから、捜査のポイントも洞察力も自信があります。それに、安室さんは自分から離れるなと言ってました。逃走したユキも見つけたいので…」


そう。あれから放置されているが、ユキは見つかっていない。

それも含め彼との約束を挙げて攻めてみれば、安室さんは諦めたようにため息をついて苦笑いした


安室「…モデルというのを忘れさせるほど、なかなか強気で頑固な女性ですね。分かりました。それでは一緒に見て回りましょう」

椎奈「はい」


私は安室さんに勝利の笑みを一瞬浮かべて返事し、表情を切り替えるとさっそく彼とともに下駄箱を覗いたーーー








その後、私たちは下駄箱に続いてクローゼットの衣服や下着なども見てみたが、どれもおかしなものばかりだった


椎奈「…男物ばかりですね。全て」

安室「はい。ですが、それはあくまでしまっていた衣服の話ですし、洗濯機も一応覗いてみましょう。可能性は低いですが女物が紛れているかも…」


低いんかい、と心の中で思ってしまった

洗面所に立ちながら、私たちがそんな話をしていた時だった


「に、にゃあ… …にゃあ…」

椎奈・安室「「!!」」


か細く、くぐもっていたものの、微かに聞こえてきた猫の鳴き声に2人がハッとなった
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