【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第17章 〜仲の悪いガールズバンド〜
ーーー椎奈side終了
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被害者の名前は、山路萩恵。彼女の首には吉川線と呼ばれる線があり、絞殺された思われる。
彼女はとあるガールズバンドでドラムを担当きており、メンバーにはギターの木船染花、ベース&ボーカルの笛川唯子、キーボードの小暮留美がいた。
犯行時間は、椎奈たちが偶然目撃した言い合いの後に被害者が睡眠のために出て行った後から彼女の遺体を見つけるまでの間だろう
室内に撮りつけられた監視カメラは、カメラの前で撮影のために使っていた自撮り棒を使用していた為に半分が見切れている。
犯行が行われたであろう山路の眠っていたドラムは映っていなかった。
また室内の壁の一面は鏡張りになっていた物の、亡くなった山路の意向もあってカーテンを締めていたらしい
目暮「…となるとこの状況は起こるべくして起きたという事か…」
安室「ええ…こうなる事を予想した犯人が…犯行に利用したんでしょう…まあ探偵の立場から口を挟ませてもらうとですけどね…」
貸しスタジオにやってきた警察は目暮と高木。
目暮に続いた安室の言葉に、バンドメンバーは不服そうに眉を顰めた。
犯人でないものにとってはあまりに不快な言葉だったに違いない。
目暮と高木の入念な事情聴取の結果、被害者の山路と組んでるバンドメンバー3人は代わる代わる彼女を起こしにスタジオに行っていたらしい
目暮「最初に起こしに行ったのは誰だね?」
まず第1に起こしに行ったのは、笛川だった。
起こしに行ったものの山路は起きず、木船のジャケットの取れかけていたらしいボタンを直して休憩所へ戻ったのだと言う
次に起こしに行ったのはギター担当の木船。彼女が起こしても山路は起きる事はなく、ギターの弦の張り替えを済ませた後彼女も休憩所へ戻った
なお二人とも、監視カメラにその姿が捉えられている
椎奈「その時の萩江さんの様子は?」
笛川「ドラムのハイタムに突っ伏して腕で顔を覆うようにして寝てたよ…萩江はいつもそうしてたし…何かそこが一番寝心地がいいみたいでさ…」
世良「じゃあその時点で彼女が死んでたとしても…」
安室「わからなかったわけですね?」