【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第17章 〜仲の悪いガールズバンド〜
安室「では…曲は沖野ヨーコさんの『ダンデライオン』だとして…誰がボーカルをやるんですか?」
気を取り直して…。選曲はすんなり決まり、安室さんが次に出した問題はボーカルだった
すると、女子高生3人は今気づいたようで一瞬ポカンとするとボーカルの譲り合いを始めた。「〜〜がやりなよ」とそれぞれが言い合うこと数分
世良「だったら新一くんはどうなんだ?」
世良ちゃんは名案とばかりに弟の名を出して来た。ついでに、新一ならギターも務まるんじゃないか、とも。それを聞いた蘭ちゃんは困った顔になった
蘭「新一はバイオリンは弾けるけど、ギターはどうか…。それに歌はコナンくん並みに…なんというか…」
椎奈「あら蘭ちゃん、はっきり言っちゃっていいのに…。あの子が究極の音痴だって」
コナン「(悪かったな究極の音痴で…)」
苦笑いで言葉を濁した蘭ちゃんに代わってはっきり言うと、コナンくん姿の新一からジト目を頂いた。それにクスリと小さく笑っていると…。
「「きゃぁああああ!!」」
全員「「…?!!」」
突如、上の階から聞こえて来た女性の悲鳴。それにいち早く行動を始めた探偵3人は、椅子から立ち上がるとすぐさま階段を駆け上がっていく
その背中を見た私は、戸惑っている蘭ちゃんと園子ちゃんを振り返った。「2人はここにいて頂戴? 私も上を見てくる!」そう言って私も2人が呼び止める声を聞きながら階段を上がった
そして地下から1階に出、ロビーから個室のある方へ廊下を走っていくと、部屋の前で数人が立っているのを見つけた
その隙間から、私は見たのである。ドラムに体を預けるように俯せ、眠っているように亡くなった…さっきまで休憩スペースでバンドメンバーと話していた女性の姿を───